正月休みの間に財布を工作しました。
今回は製作工程のメモ的内容になりますので悪しからず。
昨年7月、先輩と本流アマゴを狙っての釣行時、落ち着いた雰囲気で作って欲しいとのオーダーをもらっていました。
革はギャロという牛革を使うことだけはすぐに決めていました。
表面にシボ(でこぼこ)があって、軽くて傷つきにくい、ゴムのようにコシのあるソフトレザーです。
スーツにも似合って、ジーパンの尻ポッケに入れても型崩れしないかなと。
カラーは焦げ茶。
ふとした時間に時々思い出してはデザインを考えること約半年。
やっとこの日を迎えました。
溜めていたメモを元に型を起こします。
小銭入れの耳は紙を折ってきれいに畳めるか確認します。
切り出しました。
ざっと、本体2枚、カード入れ(これから半分に切ります)、カードポケット、小銭入れ2枚です。
1.2mmの一枚革からすべてのパーツを切り出しています。
プロの工房ならパーツごとに厚さの違う革を使用しますが、そこは素人工作の弱い所。
なのでなるべく重なる革が少なくなるデザインを採用しています。
縫い合わせる箇所に両面テープを貼って借組みしてみます。
この時点では、フラップのある三つ折り財布のデザインで切り出しましたが、
やはり、かなり分厚い財布になりそうなので、あきらめてシンプルな二つ折りに変更することにします。
カード入れ。
仮組して菱目で穴をあけます。
まだ縫いません。
全てのパーツに穴をあけてから一旦バラします。
パーツとしては、右上から1.2番目がカード入れ、3番目がカードポケット、4.5番目が本体の内側・外側になります。
ここで、1.2番目を先に縫い合わせてしまうと、3番目のカードポケットと縫い合わせられなくなるので、
先に2.3番目を縫い合わせます。
バイカーズウォレットで使われている方法です。
この後で1番目を縫い合わせます。
小銭入れにホックを取り付けます。
あとはひたすら縫っていくだけ。
ここからは早いです。
小銭入れの底の部分を本体へ縫い付け。
耳と受けを同時に本体へ。
右下は、耳、受け、本体内⚫外の4枚を縫い合わせます。
カードポケット、本体内⚫外の3枚を縫い付けているところ。
全てのパーツを縫い合わせて、コバを磨いたら完成です。
なかなか良い感じに仕上がりました。
ソフトレザーなので柔らかくて少し頼りないかもしれませんが、カードケース、カードポケット、小銭入れの裏にもカードが入るので、カードを財布の骨にするという算段です。
傷など気にせず、ガシガシ使って下さい!